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ここでは、初めてピアノの購入を検討する方のために、ピアノの種類と主な価格を紹介します。
中古ピアノを買う……その一番の理由は「価格」であると考える人が多いと思います。けれども、ピアノの場合、中古品の質の高さによって、選ばれているという現実があります。
現在、日本では国産のピアノが激減。国内の2大メーカーは中国や東南アジアの工場にて生産していますし、中小メーカーはピアノの需要が減っているため、新規製造を中止・休止していることがほとんどです。
国内の一流ブランドとして多くの所有率を誇るメーカーであっても、新品はほぼすべて「中国産」「東南アジア産」のピアノになるのだとか。
もちろん、海外で生産していても、品質管理をしているため粗悪品であるということではありません。けれども、1960〜70年代に作られた中古ピアノは、国内の技術と日本の職人の技が詰まった高品質のピアノです。新品=質が高い、とならないのがピアノの世界なのです。
お手ごろな価格で高品質なピアノが手に入る。中古ピアノにはそんな魅力があふれています。
これから本格的にピアノの練習をスタートするお子さんから、大人でも趣味のピアノをはじめよう、という場合にオススメなのは、やはりアップライトピアノです。
価格、設置場所も一般家庭向きであり、ピアノ本来の音使いも楽しむことができるアップライト。その昔「中流家庭の一家に一台」という時代が示すように、やはり家庭向きのピアノと言えるでしょう。
もちろん家庭向きといっても、音の質が下がるということはありません。反対にグランドピアノの場合、コンサートホール等の広いスペースで、音が隅々までいきわたるよう設計されているため、狭い場所では音が大きすぎて割れてしまい、本来の音を楽しめない可能性があります。
ですが材質やメンテナンスにこだわれば、そして練習を重ねれば、アップライトピアノは家庭でもうっとりするような美しい音色を奏でてくれるのです。
そのためには、ピアノの材質やメンテナンスなどに対して、中立的な立場でアドバイスしてくれるパートナーを探すことが重要です。メーカーの販売員は自社のピアノしか知らず、さまざまな種類から選びたい場合には知識が足りないことがあるからです。
音楽を生涯の職業にしたい、ピアニストを目指したいといった場合は、将来的にグランドピアノの購入も視野にいれる必要があるかもしれませんが、まずはアップライトピアノで腕を磨いてはいかがでしょうか。
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