中古ピアノの価格相場は
どれくらい?

まずは、国内で流通しているピアノブランドの
中古・新品の価格相場を一覧でご紹介します。
※2019年10月時点での調査情報を基にしています。

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アップライトピアノの
中古価格・相場

ブランド 中古価格 新品価格(参考)
ヤマハ 30万~100万円 90万~130万円
カワイ 25万~70万円 65万~95万円
スタインウェイ 250万円~ 500万円~
ベーゼンドルファー 不明 650万円~

グランドピアノの中古価格・相場

ブランド 中古価格 新品価格(参考)
ヤマハ 80万~180万円 180万~270万円
カワイ 70万~160万円 180万~260万円
スタインウェイ 600万円~ 1,000万円~
ベーゼンドルファー 600万円~ 1,100万円~

※海外メーカーの状態が良いものは、さらに高価な場合が多いので、あくまで参考までにご覧ください。

※アップライト・グランドピアノの中古価格・相場ともに、2019年10月時点、編集チーム調べの情報です。

状態にもよりますが、中古ピアノの価格は全体的に新品の5~6割程度(2019年10月調査時点、編集チーム調べ)が相場のようです。
中古でも新品と同等、それ以上の良質なピアノを手に入れるための選び方や、おすすめの中古ピアノ販売店を紹介します。

お値段以上の中古ピアノと出会うために絶対おさえておきたい
ポイント

中古ピアノの購入は
必ず販売店で実物をチェック

ネット販売の中古ピアノは安く魅力的に見えますが、正直おすすめできません。
中古ピアノは新品以上に品質の個体差が大きく、メンテナンスや修理次第で寿命が大きく変わります

ネット販売の安い中古ピアノは、このメンテナンス費を抑えて価格を下げていることも。長持ちする中古ピアノを手に入れたいなら、実物を確認できる中古ピアノ販売店で選ぶことをおすすめします。

購入の際は、「どこをメンテナンスしたのか」「次に修理が必要なタイミングはいつごろか」を確認してみてください。適正価格でしっかり修理を行っている販売店であれば、隠さずに教えてくれるでしょう。

中古ピアノは
質の高い国産がおすすめ

結論からいえば、中古ピアノは60~70年代に国内でつくられたピアノがおすすめです。その年代の国内ブランド品は全て日本国内で作られており、技術力の高い職人が、1台ずつ手づくりした品質の高いものだから

現在、国内ブランドのピアノは、ほぼ海外に生産委託しているため、中古品の方が品質が高い……というような状況も多々あるようです。

安さと品質を両立した
国内ブランド

国内ブランドのピアノと言えば、ヤマハやカワイを挙げる方は多いでしょう。どちらも60~70年代のピアノは高品質でおすすめですが、状態の良いものは中古であっても高くなりがちです。

そこでおすすめしたいのが「apollo(アポロ)」と「Fritz kuhla(フリッツクーラー)」。国内ブランド「東洋ピアノ」がつくった、1970年代に人気が高かったシリーズです。

アポロの写真(アップライトピアノ) アポロ(東洋ピアノ)のアップライトピアノ

中古では35万~80万円程度(2019年10月調査時点、編集チーム調べ)。状態や種類によって価格にバラつきはあるものの、手の届きやすい価格といえるでしょう。
アポロは背の低いアップライトピアノやブラウン、猫足といったインテリアに似合うデザインが豊富です。
フリッツクーラーは東京芸大・武蔵野音大の指定楽器だったという実績も。

フリッツクーラーの写真(アップライトピアノ) フリッツクーラー(東洋ピアノ)のアップライトピアノ

どちらもタッチを細かく調整できるので、これからピアノを始めるお子さんから、音大の受験を目指す方、そしてプロのピアニストまで、誰でも使いこなせます。
ただし、このアポロやフリッツクーラー、他の国内ブランド品に比べて、市場に出る数は少ないんだとか。様々なブランドの中古ピアノを取り扱う、実績豊富な販売店に問い合わせてみるのが良いでしょう。

買い物上手のママ必見!取り扱いブランドが多い中古ピアノ販売店

名は知られずとも高品質な中古ピアノが多い国内ブランド。当サイトで紹介している中古ピアノ販売店のうち、首都圏内で国内ブランドの取り扱い数の多い3店舗を紹介します。
※2019年10月時点での調査情報を基にしています。

昭和楽器

国内ブランド 展示台数
36種類 100

グランドギャラリー

国内ブランド 展示台数
9種類 40

日本ピアノギャラリー

国内ブランド 展示台数
5種類 10

※2021年02月時点の情報です。

いくらで買った?
中古ピアノ購入の体験談

35万円で買い替え不要の
中古ピアノを購入

まだ娘が小さかった頃、中古アップライトを買いました。当時すでに20年経ったピアノでしたが、店員さんが「つくりがしっかりしています」と太鼓判。当時、新品定価で90万円程だったと思います。
毎年のメンテナンス代、置き場所や防音の問題はありますが、やはり電子ピアノとは格段の差。相当弾き込んでいますが、今でも十分綺麗な音を奏でています。参照元:発言小町「電子ピアノvs中古ピアノ」(https://komachi.yomiuri.co.jp/t/2011/0721/428001.htm?o=0)

10万円で中古ピアノを
譲ってもらったものの…

親戚から10万円で中古ピアノを譲ってもらいました。結果、逆に高くつくことに。正直後悔しています。
一応、音は出ますが、高音が狂って調律しても直りませんでした。インシュレーターや防音パネルも買いましたが、結局、使えず…。譲ってもらうときも、安心せずに確認すればよかったです。参照元:womanpark(https://women.benesse.ne.jp/forum/zboca040?CONTENTS_ID=01960101&MESSAGE_ID=305158&SEARCH=no)

運よく15万円で
中古アップライトピアノをゲット

子どもが電子ピアノを使っていましたが、小学生になると物足りなくなり、アップライト購入を検討。通っていた音楽教室の楽器店に中古ピアノがあり、それが15万円でした。
楽器店の調律師さんに格安で調律もお願いできるので、今度は中古のグランドピアノを検討中です。楽器店で素直におすすめの中古品を聞くのも一つの手だと思います。参照元:womanpark(https://women.benesse.ne.jp/forum/zboca040?CONTENTS_ID=01960101&MESSAGE_ID=305158&SEARCH=no)

中古ピアノは「どこで」
購入するかが超重要!

中古ピアノを購入する際に一番重要なのが、販売店選び。
ピアノの良し悪しを決めるのは、値段や見た目ではありません。残念ながら、表面がキレイでも、内部の修理や調律がほとんどされずに販売されている場合も…。

ピアノの修理・調律は、職人が時間をかけて行う分、経費がかかります。相場よりも極端に安いピアノは、こうした職人による作業が行われていない・状態があまり良くないと判断しても良いでしょう。

中古ピアノの種類と
価格・相場

中古ピアノと一口に言っても、グランドピアノ、アップライトピアノ、電子ピアノなどさまざまな種類があり、特徴や価格相場が異なります。種類ごとに価格相場をご紹介しながら、それぞれのピアノのメリット・デメリットをまとめています。

【ブランド別】
中古ピアノの価格・相場

ヤマハ・カワイなどの国内ブランドから、スタインウェイなどの海外ブランドまで、ブランド別に中古ピアノの価格・相場をまとめています。

初めて中古ピアノを
購入するときの注意点

初めて中古ピアノを購入する際には、価格以外にも注意すべきポイントがあります。
購入するピアノの音やペダル、デザイン、他にもピアノの定期メンテナンスなど。購入後に後悔しないためにも必ずチェックしておきましょう。