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AMERICAN PIANO COMPANY(アメリカン・ピアノ・カンパニー)の中古ピアノ

1920年代に自動再生ピアノを製造していたアメリカン・ピアノ・カンパニーのピアノの歴史を紹介します。

アメリカン・ピアノ・カンパニーのピアノの特徴

アメリカン・ピアノ・カンパニー(American Piano Company)は、アメリカのニューヨーク州イースト・ロチェスターで1908年から1985年まで活動していたピアノ製造会社です。
自動ピアノの生産を始めたことで知られています。ピアニストの表現を再生できる技術が特徴です。ここでは、同社の歴史とアメリカのピアノ生産業界の背景を紹介します。

自動再生ピアノの代表的製造会社

1908年にボルチモアのWilliamKnabe Co.を買収。ボストンのチッカリングピアノ、ヘインズブラザーズ、マーシャル&ウェンデル、フォスター、アームストロング&カンパニー、イーストロチェスターとも合併し、高級ピアノ会社に名を連ねることになります。1913年からデュオ-アートおよびウェルテ-ミニョンと共に自動ピアノの主要生産者のひとつになりました。自動ピアノと再生機構はCharles Fuller Stoddardによって設計されます。アンピコという再生ピアノが有名です。他のデバイスでは難しかった強弱と微妙なニュアンスでオリジナル演奏に近い表現を再現できたのが特徴です。セルゲイ・ラフマニノフやレオ・オーンスタイン、ウィニフレッド・マクブライドなどクラシックやポピュラーミュージック界において著名なピアニストがアメリカン・ピアノ・カンパニーのために録音しました。彼らのピアノロールは19世紀から20世紀初頭の音楽的活動の遺産とも言われています。

経営の失敗

1918年5月に音楽ロール部門が分離して、それ以降はニュージャージー州ベルヴィルを拠点とするRythmodik Music Corporationとなりました。しかし、1929年までに根本的な経済的困難に陥ります。最終的に自動ピアノおよびオルガンの製造会社であったエオリアン・カンパニーによって買収されることになり、この会社は、エオリアン-アメリカンCorp.と呼ばれるようになりました。以後、所有者が何度か変わり、1985年に破産します。

アメリカン・ピアノ・カンパニーの最後のモデルは、Ampicoスピネット自動再生ピアノです。自動ピアノの全機能を備えており、低価格での販売に踏み切りましたが、販売は失敗に終わりました。

アメリカのピアノ生産業界の推移

アメリカのピアノ生産業界は、経済成長と写真、ラジオによって刺激された音楽への関心の高まりによって、1920年代に頂点に達します。ですが、それ以降、アメリカのピアノ生産業界は全体的に衰退していきました。1923年の米国でのピアノ購入台数は34万7千台だったのに対して、8年後にはわずか5万1千台に減少したのです。1930年代には多くのアメリカ国内のピアノ生産者は経営破綻に追い込まれています。アメリカン・ピアノ・カンパニーもそんな国内の流れに抗えなかった会社です。

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