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イバッハ(Ibach)のピアノは長い歴史を持ち、これまで多くの音楽家が愛用してきました。しかし、日本ではあまり知られていないブランドでもあります。イバッハのピアノと、中古事情をここでは紹介します。
イバッハはドイツでも最古のピアノメーカーです。さまざまな歴史の波に飲まれ、一時は生産減少にまで追い込まれましたが、1952年に5代目イバッハによって復活を遂げました。バイオリンのストラディバリウス、自動車のロールスロイスと並び称され、芸術性に長けたピアノを今なお制作し続けています。愛用者はリストやワーグナーなどの音楽家。
イバッハのピアノは、どんな音量で弾いてもしっかりとした音色を奏でると言われています。低音域にも透明感があり、テナー音域にはぬくもりと豊かさが、そして高音域はパールのような輝きを放つというたとえも。こうした音色の美しさの特徴は、ほとんどのピアノが手作業で制作されているというこだわりの表れでもあるでしょう。
「イバッハのピアノには無限の耐久性がある」と、そんな言葉が存在します。実際、イバッハの中古ピアノの多くはかなり年代が古く、現役の品として活躍していることに驚かされます。長い命を持つことは、そのピアノの品質の良さも関わっていることでしょう。ピアノ自体の性能も美しさも秀でていますが、イバッハでは伝統として奇抜な外装デザインを行うことも。
イバッハの中古ピアノは年代が古いことが多く、また、価格も大半は高額です。その場合、付属品などはどのようになっているのでしょうか。中古販売の事例を調べてみました。
IBACH C116
深みのある光沢が美しいウォルナット(クルミ色)のアップライトピアノです。製造されたのは1979年ですが、付属品として高低自在椅子・トップカバー・キーカバー・敷板などがそろっています。
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