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ベーゼンドルファーの中古ピアノ

世界三大ピアノの一つ、ベーゼンドルファーは、モーツァルトやベートーヴェン、シューベルト、リストなど、音楽史に名を残す偉大なる作曲家たちを輩出した、音楽の都、ウィーンで設立されました。1828年に設立されて以来、熟練した職人たちが十分な時間をかけた手作業で制作。伝統工法を守って「至福のピアニッシモ」といわれる美しい響きを現代へと継承する、芸術色の強いピアノです。ベーゼンドルファーの特徴や中古ピアノの紹介もありますので、ぜひチェックしてください。

ベーゼンドルファーのピアノの特徴

ウィンナー・トーン

スタインウェイの強靭で煌びやかなパーカッション的な響きに対して、ベーゼンドルファーのピアノは、打鍵した後の持続音が長く柔らかくて、オーケストラのように多彩。ウィンナー・トーンとも呼ばれる、暖かい音色が特徴です。クラシックだけでなく、ジャズやポップスなどの幅広いジャンルにも柔軟に対応します。

シングルストリングス(総一本張り)

ベーゼンドルファーの全ての弦は、一本一本が独立して張られています。そうすることでより良い調律の安定性が得られますし、より不純な音がなくなり、純粋な響きと安定した音階を得ることができます。
また、演奏中に中音域の弦が一本切れてしまったとしても、3本の内の1本だけは影響を受けますがあとの2本は残りますので、中断することなく演奏を続けることができます。

92鍵、97鍵のピアノ

標準的なピアノの鍵盤の数は88鍵です。が、ベーゼンドルファーは、低音部が拡張された92鍵、97鍵のグランドピアノを製造しています。(「Model225」「Model 290 Imperial」)

最長で6年間もの天然乾燥を経たスプルース

ベーゼンドルファーで使用される木材の85%以上は、海抜1000メートルの中央アルプスの、ある特定の地域で育った、楽器に適した響板でも使用されるスプルース。スプルースは、なんと最長で6年間もの天然乾燥を経てピアノに使用されます。それぞれのパーツが十分に時間をかけて、最良の状態で使用されます。演奏者に理想の共鳴が得られるよう、設計・製造されているのが特徴です。

リストの技巧に耐えたという逸話

ウィーン生まれの職人イグナッツ・ベーゼンドルファーによって1828年に設立され、1830年にリストとの出会いからベーゼンドルファーが広く認知されました。
当時はリストの激しい演奏に耐えられるピアノが無かったのですが、ベーゼンドルファーを使用して演奏会をおこなったところ、その演奏に耐えたのはもちろん、美しい音色が注目されることになります。1939年、オーストリア皇帝から「宮廷御用達のピアノ製造者」の称号を授けられるという名誉も勝ち取りました。
しかしピアノづくりへのこだわりから、強く上質な音色とは裏腹に経営は苦戦。
第二次世界大戦後、経営はアメリカの企業に移り、2002年にはオーストラリアの銀行グループが経営権を取得。2007年に日本のヤマハの子会社となりブランドを継続しています。

ベーゼンドルファーの中古販売事例

ウィーンの本体が日本のヤマハに買収されましたが、受け継いできた伝統は貴重であり、オーストリアで製造されています。
商業ベースとは無縁でピアノ造りに没頭したブランドで、スプルースの乾燥までを入れると、6年以上の年月をかけて全工程が手作業で作られています。ベーゼンドルファーの年間生産は約250台しかなく、創業から190年以上が経過しているにもかかわらず、これまでに製造された総数は約5万台。
ベーゼンドルファーのピアノ自体があまり出回っていませんので、お店で見かけましたら注目してみてください。

ベーゼンドルファーの中古ピアノ_170 引用元:グランドギャラリー(https://www.grandg.com/c/brand/bosendorfer/bosendorfer_170)

ベーゼンドルファー 170

  • 販売価格:7,700,000円
  • 製造年:1950年
  • カラー:黒/艶出し塗装
  • サイズ:高さ102cm×幅151cm×奥行170cm

「小型グランドの傑作」と名高いベーゼンドルファー170は、家庭用として最適なサイズ感(奥行170cm)ながら、堂々たる響きと豊かな表現力を備えています。低音から高音までムラのない均一なタッチ感があり、音色は柔らかく透明で、どこか甘美な余韻を残す「ウィンナトーン」が最大の魅力。1950年製のヴィンテージモデルならではの深みある響きは、まさに“至福のピアニッシモ”を実感できる一台です。洗練された音と風格ある佇まいが、弾く人の感性を豊かに刺激してくれます。

ベーゼンドルファーの中古ピアノ_225 引用元:グランドギャラリー(https://www.grandg.com/c/brand/bosendorfer/bosendorfer_225)

ベーゼンドルファー 225

  • 販売価格:11,000,000円
  • 製造年:1982年
  • カラー:黒/艶出し塗装
  • サイズ:高さ102cm×幅159cm×奥行225cm

奥行225cmの堂々たるボディを持ち、セミコンサートピアノとして世界中の音楽ホールやサロンで愛されてきた定番モデル。特に注目すべきは、88鍵を超える92鍵盤(エキストラベース)を搭載している点。これにより、従来のピアノでは味わえない圧倒的な低音の深みと広がりを体感できます。バランスに優れ、音量・音質ともに非常に豊かで、繊細なタッチにも忠実に応える設計。演奏空間全体を「ウィンナトーン」で包み込むような存在感を放ちます。

ベーゼンドルファーの中古ピアノ_225 Baroque 引用元:グランドギャラリー(https://www.grandg.com/c/brand/bosendorfer/bosendorfer_225_2)

ベーゼンドルファー 225 Baroque

  • 販売価格:24,200,000円
  • 製造年:1988年
  • カラー:白
  • サイズ:高さ102cm×幅159cm×奥行225cm

バロック様式の華やかさをまとった特別モデル。白く優雅なボディに繊細な装飾が施された外観は、まるで宮廷家具のような気品を漂わせます。内部構造はベーゼンドルファー225をベースにしており、92鍵盤による広い音域と、重厚で透明感のある「ウィンナトーン」は健在。響きには深みがあり、荘厳なバロックの世界観を見事に表現してくれます。

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