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こちらのページでは、オランダ生まれのピアノメーカーであるRIPPEN(リッペン)について紹介しています。同メーカーのピアノの特徴などについてまとめていますので、ぜひ参考にしてみてください。
RIPPENは1937年にオランダで生まれたピアノメーカーです。1950年まではハーグで、1991年まではエーデでピアノを製造していました。
1950年頃、アルミニウムとプラスチックを多用した「マエストロ」という軽量で廉価なピアノを開発して成功を収めました。1964年頃にはアイルランドのシャノンにも工場を設立し、「リンドナー」というブランドの軽量で廉価なピアノを製造しました。1970年代に入ると、電子ピアノの登場で廉価なピアノのニーズが減少し、シャノンの工場は閉鎖されてしまいました。その後、1991年2月にリッペンは解体され、オランダの楽器商、ミュージック・ブローカーズ・インターナショナルがリッペンブランドのピアノ製造権を取得。1991年から1998年まではロシアのサンクトペテルブルクで、1998年から2003年までは煙台市のYantai Longfeng Pianoで、2004年から2007年までは煙台市のペレツィーナで製造されました。
そういった経緯のため、本来のRIPPEN製ピアノと呼べるものは1991年以前のものと考えるのが良いでしょう。
アルミニウムとプラスチックを多用した「マエストロ」は平行配弦の構成を採用しており、ハーブ形状のようなデザインも可能でした。重量が34kgと軽量なのが大きな特徴で、一般的には鋳鉄を使用するフレームにアルミ材を用い、ケースなどの木製部品を可能な限りプラスチックに置き換えています。シャノンで製造されたリンドナーは交差配弦ですが、フレームはアルミニウムの管材を溶接した構成となっており、鍵盤もプラスチックを使った設計でした。
アップライトピアノは鍵盤部分が、グランドピアノはケース全体が折りたたみ可能になっていたことも特徴的です。重量も軽いため、ピアノの運搬効率が大きく向上。同じスペースで、より多くのピアノを並べて輸送することができました。アルミニウムフレームの技術を活かし、薄型のアルミニウムグランドピアノなど、デザイン性の高いピアノも製造しています。
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