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1948年に大橋幡岩氏により製造され、ヨーロッパからも高く評価されているピアノがディアパソンです。「純粋な響き」と称されています。メーカーの特徴と中古ピアノを紹介します。
日本のピアノを世界水準に高めたと称される大橋幡岩氏が設計したピアノがディアパソンピアノ。設計したとき、41歳でした。ベヒシュタイン社の技師に直接技術指導をうけてヤマハでピアノづくりをしてきた大橋氏。設計、製作、開発の第一線で活躍していました。その実績を元にして、手間を惜しまず理想を追求して作り上げたブランドです。採算を度外視して作ったピアノであり、ハイクラスのピアノですが、コストパフォーマンスがいいピアノとしても人気があります。
採算度外視で製作していたからか、品質のいいピアノと評価は高い一方、経営は苦しいものでした。現在のヤマハと河合楽器の双方から合併の話が持ちかけられます。ピアノづくりの思想と設計をそのまま引き継ぐことを条件に、河合楽器の傘下に入り、子会社として運営されました。2017年に子会社から経営統合されますが、河合楽器の中でもワンランク上のブランドとして製造販売されているピアノです。
元々品質は高く評価されていたピアノですが、それは音楽関係者の中での話。販売店も小さな店舗や故人の調律師が仲介していたため、玄人好みのピアノとして一般の人にはあまり認知されていませんでした。近年、インターネットの普及によって、その評価が一般に広まり、ディアパソンピアノの音色に興味を持つ層が増えました。丁寧に製造されており、生産台数が少ないことから、品薄になっていることが多いピアノです。中には受注生産の機種もあります。
新しく注文するとすぐには手に入れられないディアパソンですが、中古商品も流通しています。すぐに音色を確かめたいなら、中古もいい選択肢です。ここではDIAPASON D125MFを紹介します。
・製造年:1991年
・カラー:マホガニー/艶出し塗装
・サイズ:高さ125cm×幅153cm×奥行き59cm
マホガニーが美しいピアノです。繊細な猫脚のデザインがグレードの高さを際立たせています。音も外装と同様、艶を楽しめるピアノです。
DIAPASON(ディアパソン)DL125
艶やかな木目仕上げと優美な猫脚で、まるでアンティーク家具のような気品。その音色も美しく、明るい透明感が魅力的です。鍵盤蓋にはソフトフォールシステム(手を離しても鍵盤蓋がゆっくりと閉まるシステム)が付いており、小さなお子さんにも安心。
DIAPASON(ディアパソン)DR86
132cmの高さを誇るDR86は、その存在感にふさわしい音色を奏でてくれる、グランドクラスの実力派ピアノです。豊かな音量と伸びやかな響き、絶妙なタッチ感とクリスタルのように透明感のある音色で、繊細な表現から力強い演奏まで対応できます。
DIAPASON(ディアパソン)D40BC
高さ125cmのアップライトピアノ。演奏性能の要となるオールアンダー入りハンマーが生み出す音色は、芯の通った力強さと深い響きを兼ね備え、初心者から上級者まで満足いただける表現力を持ち合わせています。スタンダードモデルでありながら、確かな性能とデザイン性で、自信を持っておすすめできる1台です。
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