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このページでは、リーガークロス社のピアノについて紹介しています。どのような特徴を持ったピアノなのか、そして中古ピアノの相場はいくらくらいなのか、といったところに焦点を当ててまとめていますので、リーガークロスのピアノを探している方や興味のある方は、ぜひチェックしてみてください。
※掲載している中古販売価格や参考画像は2020年12月23日調査時点の情報です。
リーガークロス社は、1871年にプラハ郊外のイフラヴァという都市で設立されたピアノメーカーです。同社を設立したのは、ピアノマイスターであったヨゼフ・ブロールウェックとピアノ設計者ミロスラフ・タウチマンの2名。優れたピアノを世の中に送り出してきましたが、同社は第2次世界大戦後にホフマンやペトロス、フォルスター、ショルツなど、オルガンやピアノを作っているいくつかのメーカーとともに統合され、国有楽器会社となりました。
その後、1989年のソ連崩壊をきっかけに伝統が復活し、再び優れたピアノを世に送り出すことができるようになりました。
現在、リーガークロスピアノは、商標権と設計についてライセンス契約を結んでいるボヘミアン・ピアノ社が製造しています。その数は年間3,000台程度。製造されたピアノのほとんど(97%)が世界各地に輸出されることになります。輸出先は、日本をはじめアメリカやカナダなどさまざまな国です。(2022年2月調査時点)
現在、リーガークロス社はパイプオルガン専門メーカーとなっています。日本の教会でも導入しているところがありますので、パイプオルガンのメーカーとしてその名を耳にしたことがある方もいるのではないでしょうか。
リーガークロス社のピアノの特徴としてあげられるのが、1台のピアノを製作するのに、最初から最後まで一人のマイスターが手がけている点です。
また、材料にもこだわっており、ピアノの部品の中でも重要な位置づけとなっている響板には、ボヘミアンスプルースを使用。このように、こだわり抜いた材料を使うことで、立ち上がりの良さが感じられる音を響かせています。
リーガークロス122<デミチッペンデール>
高さ120cm×間口144cm×奥行54cm。つや消しの塗装やチッペンデールが「古き良きヨーロッパ」の雰囲気が伝わってくる一台といえるでしょう。ハンマー・アクションはレンナーを使用している点も特徴。弾いてみるとわかる、キレの良いタッチ、そして深みのある音がポイントです。
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