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中古でのピアノ購入を考えた際、国内・海外メーカーどちらのものを選ぶべきか考えてみました。
海外メーカーの場合、中古ピアノについては数が少ないのが大きな特徴です。
日本とは違い大きな家が多い海外では、ピアノを売るという選択があまりないのかもしれません。出たとしても弾きこまれているため劣化が激しく、程度の良いものを見つけるのは至難の業。保守メンテナンスに大きな手間と費用がかかり、数百万という大金を出すには、リスクが高いのが実情です。
それでも海外ブランドを買いたいという場合は、ピアノ専門でメンテナンス技術がしっかりしているところで買うことをオススメします。例えば、グランドピアノの中古を売る際、ほぼ全てオーバーホール(解体・組み直し)してから販売しているなど、こうしたメンテナンスのない輸入中古ピアノは、残念ながら手を出さない方が良さそうです。
最近ではペトロフなど、最高級ピアノと遜色のない品質を保ちながらも、100万円~と手ごろな価格で購入のできる海外メーカーもあります。海外製ピアノを購入するのなら、新品を選んだ方が良いというのが実情のようです。
国内メーカーの場合、音楽を良く知る人なら「新品よりも中古」という人が多いようです。
ヤマハの60〜80年代のピアノが世界で人気であることからもわかるように、日本の60〜80年代のピアノは品質がよく状態も良いことで知られています。価格も30〜100万円と手頃で、初めて買う方でも手が届きやすいというのも大きなメリットです。
中古ピアノをおすすめするもうひとつの理由が、今はなき優れた製品に出会えること。東洋ピアノのフリッツクーラーやオオハシピアノなど、職人の技と心がこもったピアノは今ではなかなか手に入りません。出会った方は非常に幸運と言えるでしょう。
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