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このページでは、ピアノ造りが盛んなドイツのアイゼンベルグにて1877年に創業された老舗メーカーで、ドイツ製らしい品質とコストパフォーマンスを両立していることで知られる、スタインベルグについて紹介します。どのような歴史を持つピアノメーカーなのか、またスタインベルグの中古販売事例などについてもまとめていますので、ピアノの購入を検討されている方は参考にして下さい。
スタインベルグは元々ピアノ造りが盛んであったドイツのアイゼンベルグにて、1877年に創業された老舗メーカーですが、それ以前から、ピアノに深く関わっていました。ピアノメーカーになる前、同社は他のメーカーにピアノ部品を供給する、縁の下の力持ち的な存在だったのです。
そうした歴史ゆえに、ピアノメーカーに転身してからも、品質については強いこだわりを持ち続けました。例えば、用いる木材は「白ブナ」「赤ブナ」「かえで」「菩提樹」「イチイ」「はんの木」といったヨーロッパだけに成育しているピアノに適したものを厳選しています。その上で熟練職人による伝統と感性、経験により、美しい音質をつくっています。同社のピアノに刻印される「IQ」というマークは“Intelligent Qualitiy”――知的な品質という意味です。
このスタインベルグに限らず、ドイツの製品は品質の高いものが多いです。例えば自動車の世界では、ドイツ車の評判は非常に高いことで知られます。その反面、コスト面でもより高額となりがちなのは否めません。その点、スタインベルグは設計や素材・部品の選出はドイツで行い、組み立ては中国で行うというやり方で、品質とコストの両立を図っています。さらに日本に輸入されるものは、日本の工房にて最終調整が行われています。
もうひとつ、スタインベルグの注目ポイントは、国産ピアノに比べてコンパクトかつ軽量でありながら、鳴りの良さがしっかりしているということです。昔ながらのウッドアクションを採用しているので、弾いた時のタッチ感にも優れていると評されています。
ドイツの老舗メーカーらしい品質は保ちながら、中国での生産でコストダウンも図っているスタインベルグ。そんな同ブランドのアップライトピアノをご紹介します。
AT23DC
幅146cmのモデルであり、高さ118cmのモデルに比べて、より音域や演奏表現に幅を持たせることができる機種といえます。黒鍵には肌触りの良い黒檀天然木を採用しており、響板はドイツ・シュトルンツ社製、ハンマーはドイツ・レンナー社製。生産国は中国となっていますが、最終的な調整は日本で行われた個体である旨が記されています。
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