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長い歴史を持ち、ヨーロッパ屈指の老舗ピアノメーカーとして知られるエストニアを紹介しています。ブランドの特徴や中古ピアノ価格の紹介も行っているので、ぜひ参考にしてください。
エストニアは、国名がそのままメーカー名にもなっている、世界でも珍しいピアノメーカーです。
エストニアのピアノ生産は、創業者エルンスト・ヒースがはじめたピアノづくりがはじまりとされています。ヨーロッパの中でも長い歴史をもつピアノメーカーで、1991年のエストニア独立回復後、1993年に民営化されました。
ソビエト連邦崩壊後、現オーナーのインドレク・ラウルによってアメリカに紹介されたエストニアは、その品質の高さで一躍有名になります。
ジュリアード音楽院出身のピアニストでもあるインドレク・ラウルは、従来のエストニアの長所を活かしつつ、さまざまな改良を施しました。そして、近年では世界トップクラスのグランドピアノを製造するメーカーとして知られるようになりました。
現在では、ヨーロッパのピアノメーカーの中で、最も多くのグランドピアノを米国に輸出しています。
エストニアは古典的で、味わい深い音色が美しいピアノとされています。ソビエト連邦下で製造されていたエストニアは、強さと安定性、速いアクション機構、迫力のあるシンギングトーンに特徴のあるピアノでした。
近年のエストニアは、クラシカルなあたたかみを残しつつ、現代の演奏にも向いている、ほどよい透明感と人が歌うような豊かで甘い響きが特徴となっています。
エストニアのピアノはヨーロッパの昔ながらの製法による、経験豊富な職人の手作りによって製造されています。このため、年間の製造台数は100台程度です。
北欧産のシラカバを何層にも重ねてプレス機で接着し、長時間かけて乾燥させた厚めのリムなど、厳選されたこだわりの材料を使用し、音・楽器の寿命・バランスなどにおいて優れた品質を実現しています。
また、美しい音色を生み出すピンやワイヤーにもこだわっており、ピンはドイツの Biene Company から、高音弦はドイツから輸入されたスチール弦ワイヤーを採用。応答性能の高いキーセットは自社工場での製造、もしくはドイツのクルーゲ社製のものを使用しています。
中古市場では珍しいエストニアのグランドピアノ。ここではエストニアの「ESTONIA Mod.190」を紹介します。
エストニアグランドピアノESTONIA Mod.190
国内には数十台しかない、非常に貴重なエストニアの中古品。表面は黒色艶出塗装仕上げ。古典的で美しい音色が特徴です。入念に修理、再調整されています。
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