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こちらの記事では、ドイツのピアノ製造会社であるツァイッター&ヴィンケルマンについて紹介しています。同社の特徴などを調査してまとめていますので、興味のある方はぜひ参考にしてみてください。
ドイツの都市であるブラウンシュヴァイクで最初に設立されたピアノ製造会社であるツァイッター&ヴィンケルマンは、1837年にクリスティアン・ルードヴィヒ・テオドール・ヴィンケルマンにより設立された会社となっています。このヴィンケルマンは、最初にスクエア・ピアノの製造を行い、その後グランドピアノの製造も手がけています。
ちなみにスクエア・ピアノとはかつて製造されていたピアノの形のひとつで、その名の通り長方形の形をしている点が特徴。長方形のケースの中にあるハンマーの上部に斜めになるように弦が張られており、ケースの長辺に鍵盤が備えられた形をしています。
1851年にはフリードリヒ・ツァイッターが共同事業者として会社に加わりました。その後交差弦と鋳鉄フレームの導入を行っており、年間の生産台数も増加しています。1888年、ヒルデスハイマー通りに同社の新たな建物が建てられていますが、その後1924年に拡張されており、3万台のピアノが製造されています。
そして、1920年代に入り、同社が設立された都市であるブラウンシュヴァイクに拠点を置いていたシンメル社ほか数社のピアノ製造会社とツァイッター&ヴィンケルマンが協力することによって、「Deutsche Pianowerke AG(ドイツピアノ工場株式会社)」が設立されていますが、こちらの会社はその後分裂しています。
1945年10月、ブラウンシュヴァイクの街を襲った空襲により、ツァイッター&ヴィンケルマンの生産施設が破壊されるという出来事もありました。しかし、後継者となったルドルフ・ヴィンケルマンによってライプツィヒ通りに会社が再建されています。
その後、1963年に同社はザイラーグループに加わっていますが、高品質なピアノが全世界的に売上不振となる中、ザイラー社は2008年に破産申立てが行われ、会社は韓国の楽器メーカーに買収されています。
WINKELMANN(ヴィンケルマン)のピアノの中古販売事例を見つけることができませんでした。
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