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このページでは、ドイツのライプツィヒにて1884年、マックスとリヒャルトのツィンマーマン兄弟が設立したピアノメーカー、ツィンマーマンについてご紹介しています。ぜひ、ご覧になり、知識を深めていただければと思います。
1884年、ドイツのライプツィヒにて、兄のマックスと弟のリヒャルトのツィンマーマン兄弟によって設立されたのがピアノメーカー・ブランドである「ツィンマーマン」になります。兄弟の父親が営んでいた工房で木材加工を学び、また当時のピアノ職人たちの元で研鑽を重ねた上で独立を果たしました。
1890年には自前の販売店を開き、1892年には生産工場を拡大しました。従業員数も順調に増加していきましたが、第一次世界大戦、世界恐慌、第二次大戦という時代の波に飲み込まれたこともあり、生産規模は縮小しました。それでもツィンマーマンとしてのブランドは消滅することなく激動の時代を生き残りました。
第二次大戦終結後に会社は国有化されることとなりましたが、ツィンマーマンのブランドは存続しました。時を経て、東西ドイツ統一後の1992年には、かのベヒシュタインの傘下になりました。現在、ピアノの設計はベヒシュタインが担当し、製造は中国の海倫鋼琴(ハイルンピアノ)で行われています。
ピアノとしての特徴は、バランスのとれた響きのよい音色とされています。その秘訣は、選びぬかれた素材を用い、精密さで定評のある音響ユニットを入念に組み上げるという姿勢を徹底している点です。ドイツ製品らしい、合理的な考えが突き詰められています。
検索してみましたが、現在販売中のツィンマーマンの中古ピアノの事例は見当たりませんでした。ただし、売約済の事例がありましたので、ご紹介したいと思います。ツィンマーマンのピアノ購入を検討されている方は、参考にしてみてください。
ZIMMERMANN(ツィンマーマン)
機種名や型式番号、製造年などの情報は記載されていませんが鍵盤の上部に“Zimmermann”のロゴが誇らしげに銘打たれています。木目が印象的なウォルナット材を艶出し塗装で仕上げた美しい外観はもとより、ドイツ製ピアノの特徴である、クリアでキレのよい音色を発することができ、楽器としてはもちろんのこと、歴史や風格を感じさせる芸術作品としての存在感も放っていると紹介されています。
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