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このページでは、新参のピアノメーカーでありながら、世界最高のピアノメーカーの1つに数えられるファツィオリを紹介しています。ブランドの特徴や中古ピアノの紹介も行っているので、ぜひ参考にしてください。
ファツィオリでは、すべて手作りで約3年の歳月をかけ、1台のピアノを製作しています。リム板やフレームは時間をかけて、丁寧に接着・プレス。響板は製作後、最低2年間のシーズニングを施しています。鉄骨フレームは現代のバキュームプロセスではなく、伝統的な方法により時間をかけて鋳造されています。
駒の表面加工も熟練の職人による手作業で行われています。細部までこだわった手作業により、透明感がありながら温かみのある音色や響き、タッチの軽さを生み出しているのです。出来上がったピアノは、創業者であるパオロ・ファツィオリ氏自らが試弾し、最終チェックを経たものだけが出荷されます。
ファツィオリのピアノは各部品の材料にもこだわって製作されています。響板に使用される木材は、一般的なスプルースではなく、バイオリンの名器ストラディバリウスと同じ、イタリア・フィエンメ渓谷から伐採された赤トウヒを使用。この木材は質量が軽く、木目が均一なことから、振動伝達に優れているのが特徴です。
この他、黒鍵には黒檀を使用し、真鍮部品には一部を除きすべてに金メッキを施すなど、高品質な音を作り出し、長く愛用できるピアノを製作するためのこだわりや工夫がなされています。
ファツィオリでは、他のメーカーにはない工学的なアプローチでピアノを製作。コンピューターである程度シミュレーションし、どうしたら目指す音を実現できるか、工学的な観点から解析した上でピアノづくりを行っています。
また、ファツィオリのピアノは独自開発のデュープレックスが使用されており、従来のデュープレックスよりも精密な調整・調律ができます。このデュープレックスにより、正確な倍音構成を実現し、美しい音での演奏ができるのです。
従来のシフトペダルは音色を変化させるだけですが、ファツィオリの特許である4番ペダルは、音色を変えることなく音量のみを小さくできます。
これは、ハンマーと弦との距離が近づくこと、鍵盤の深さが浅くなることによるものです。よって、4番ペダルの使用により、速いパッセージとグリッサンドが可能となります。F308では標準装備ですが、F308以外のモデルではオプションとして設置できます。
世界最高峰のコンクールで公式ピアノに認定されているファツィオリ。ここではファツィオリの特別モデル「F308」を紹介します。
ファツィオリF308-2718
世界最大級のフルコンサートグランドピアノで、豊かな深みのある音色です。このF308-2718(製造番号)は、F308モデルとしては初めて三層響板が設置された特注品。4番ペダルが標準装備です。新型コロナウイルスの影響で貸出ピアノとしては使用回数がとても少なく、万全のメンテナンスがなされています。
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