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中古ピアノは質が高く良いものが多いのですが、新品以上に個体差が激しいのが実情です。特にメンテナンスがされていないピアノは非常に程度がわるくなるので注意が必要です。
専門のピアノ修理職人がいる場合は良いのですが、専門外の業者さんの場合、外装を多少磨いて、傷はマジックインクで目立たなくした程度で売ってしまうことがあるようです。
必ず、ピアノ専門店に行き、できれば各種メーカーが揃っているショールームなどで弾き比べ、見比べることが大切です。
ピアノは、2~30年も経つと外装に傷がついたり、ペダルや蝶番や鍵穴などの金属が変色していたり、場合によっては錆びて腐食してしまっている場合があります。
専門店でない業者の場合、外装部の塗装を手直しする程度のことが多いようです。金属部分の錆びや汚れが除去されているかどうかはひとつの目安になりそうです。
鍵盤は、直接手を触れるため、消耗や汚れが目立つ部分です。特に白鍵については、ひび割れが無いか、両脇の木部の部分が汚れてないかを確かめるべきでしょう。
高さがまちまちだったり、戻りが悪かったり、場合によっては戻ってこないものもあるので、チェックします。もちろん、音が全て出るかもチェックしましょう。
アップライトピアノの場合、壁につけている側の背面にカビが派生していることがあります。できればショールームのように360度からチェックできるところで、背面の状態もチェックしましょう。
右側のダンパーペダルを踏み込んで、音を鳴らして、ペダルを戻してみてください。これで出ていた音が止まればOKです。中央は弱音ペダルといわれ、音を小さくして弾きたいときに使います。
左側のペダルは、ソフトペダルといい、全体的に音を弱くするときに使います。音の変化があるかどうかを確認しましょう。
好みの問題が大きいものですが、高音部から低音部までできるだけ均等にバランスよく出ているのが理想です。
また、中古ピアノの中には、低音部が「ボン」とつまった音がすることがあります。この場合は、弦の交換が必要なのでお店の人に確認しましょう。