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SCHWESTER(シュベスター)は1929年創業。伝統的な工法を守り続けているピアノの国内メーカーです。「姉妹」というドイツ語のブランド名にふさわしく、美しく繊細な音色を奏でます。
「響板(きょうばん)」は、「ピアノの心臓」や「ピアノの魂」などとも呼ばれる内部パーツ。音色は響板で決まると言っても過言ではありません。
SCHWESTERでは輸入に頼らず、そんな響板に北海道産の赤エゾ松のみを使用。
さらには響板の加工も徹底しています。
SCHWESTERはデザイナーを持ちません。ゆえにピアノもクラシックな形態を作り続けています。その中でもバロック風の彫刻がほどこされたアップライトピアノは、価格にふさわしい豪華さ。受注後はピアノと椅子だけでも3か月、さらに応接セットを加えると1年待ちという特注品です。
SCHWESTERのピアノは生産数が少ないことでも知られています。これは、手仕事で作られているからこそ。生産数が限られていれば必ずしも良い品であるとは言えませんが、その分、時間をかけ、丁寧に制作されているという証拠でもあります。それゆえ中古商品も、数多くは出回りません。特別な1台が欲しいという方にはうってつけのピアノです。
SCHWESTER(シュベスター)のピアノにもさまざまなタイプがありますが、中古販売では実際にどういった種類が扱われているのでしょう。事例をもとに紹介します。
SCHWESTER(シュベスター) CUSTOM 208
ウォルナット(クルミ色)のボディに、サンバースト(艶消し)加工をほどこした格調高い仕様。
ドイツ・レンナー社製のハンマーを採用し、ピアノの心臓とも呼ばれる「響板(きょうばん)」に北海道産の高級赤エゾ松を用いています。
SCHWESTER(シュベスター)No.57(孔雀モデル)
シュベスターのアップライトピアノの中でも傑作と呼べるハイグレードモデル。孔雀の羽のように美しく広がる厳選木目を使用し、そのデザイン性が特別感を際立たせています。音響面では、ドイツ・レンナー社製の高級ハンマーを採用し、さらに響板には北海道産の最高級赤エゾ松を使用。外観と音響性能が見事に融合したピアノで、美術品としても音楽の相棒としても価値のある1台です。
SCHWESTER(シュベスター)CUSTOM301
高さ133cmという大型サイズが生み出す圧倒的な音の迫力が特徴。大型ならではのゆったりとした響きと豊かな音量を体感できます。ダークウォルナットの艶消し仕上げが落ち着いた美しさを演出し、職人技が光る設計がサウンドとタッチの質をさらに引き立てます。
SCHWESTER(シュベスター)No.53
王道の黒塗り艶消し仕上げのピアノですが、素材と技術への強いこだわりが詰め込まれています。厳選された響板やドイツ・レンナー社製ハンマーを使用し、小さな音から強い音までの幅広い表現力を実現。さらに、足元には個性的な「マド足」を採用し、デザイン面でも深い味わいを提供しています。グランドピアノに近い音を楽しめるアップライトピアノです。
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